裸眼3D液晶を買ってみました！

過去に3DSを使った立体画像や映像データの作り方の解説記事などを書きましたが、今回はとうとうPC用の3D液晶、しかも裸眼立体視のものを買ってみちゃいました。

今回買ったのはこちらの「RockVision3D」という、USBモニタ形式のものです。
仕組みとしては3DSと同じ視差バリア式でして、800x480の解像度（3D時は400x480）で表示できます。7インチなので3DSLLの4.88インチ液晶よりもかなりでっかいよ！

このお値段でこの大きさの裸眼3D液晶が買えるのはかなりお手軽ですが、まあ3DSのものと比べるとさすがに精度は劣るとか、見え方に癖があるとか色々あるので誰にでもお勧めできるのかというと難しい所ですが。

（続きを見るときは、続きを読むからどうぞ）

この液晶、本体背面に3DモードON/OFFスイッチと、バックライトの調整用スイッチが付いています。シンプルですね。電源はUSBから直接取る構造になっているので用意する必要はありませんが、USBハブなどに繋ぐと電力不足になることがあるようです（当方の環境でそうなりました）。

3DモードON/OFFスイッチを押すと、画面にこんなかんじに縞模様のようなものが発生します。これで左右の目で見えるドットを別けているんですね。3DSにあるスイッチと同じものです。

Youtube3Dをこれで観ることも出来ます。
3D表示モードを「インターリーブ」の「垂直」にすると、こんなかんじで表示されます。

この状態で3Dスイッチを入れれば、

こんなかんじにぶれている画像が綺麗な表示になって、3Dで見えちゃうわけです。まあ3DSと同じなので改めて説明する必要は無かったかもですが。

そんなわけで、今回はこの液晶を使って従来のゲームを立体化してみちゃいましょう。
ほんとは映画とかも立体化できるんですけどそれはまたそのうちにｗ

こちらの「iZ3D」というドライバーを利用します。
これは、Direct3Dの使われているゲームを3Dモニタ（あるいは赤青眼鏡、交差法立体視など）向けに立体化するソフトです。3Dモニタが無くても赤青眼鏡を用意すれば簡単に立体視を試せるので、もし興味があればやってみてください。

これを上記の画像のように、「インターリーブド」の「垂直」にセットし、「有効化」します。
この状態で試しに「東方風神録」を起動してみましょう。

お、何か出ましたね。
これが出ていれば正常に動作しているので、「Shift+*」を押して表示を消します。
それでゲームをスタートしてみると…

なんか画面がぶれてるぞ！！
はい。これで合ってます。よく見るとさっきのYoutubeの画面と一緒ですね。そうです。この状態の画面を「RockVision3D」の画面に持ってくのです。
そして3Dスイッチをオンにすると…

東方風神録が3Dになった！！！！！！
（写真では極めて分りづらいというか分らないんですけど、背景が立体になって本当に空を飛んでるみたいになってます）

あ、こんな画像あった。これはiZ3Dドライバのモードを「Side by Side」にして撮影したものなのですが、寄り目で立体視できるようになっています。これで少しでも雰囲気が伝われば…っ！
ご覧の通り、東方ProjectのSTGはだいたいどのタイトルでも立体表示が可能です。一部ステージ（竹林など）では表示不具合が発生しますが、ほとんどのステージではそれなりに動作するはずです。

ちなみに「3Dカスタム少女」でも同じやり方で立体表示が出来ます。飛び出せ君の嫁！

そんな感じで、今回のメインというか、個人的に一番やってみたかったのが、
「東方紅魔郷3D再現版」の立体表示化です。
ちなみにこのソフト、現在は公開停止になってます。残念！

どんなゲームなのか簡単に説明しますと、「東方紅魔郷」を3Dシューティングゲームとして再現したゲームです（あと一部キャラクターのモデルとグラフィック制作で私も関わらせていただきました）。
説明終わり！

このゲーム、3D化したものとはいっても画面は2D表示なので弾幕の前後関係はやっぱり分りづらいんですよね。まあゲームになれるとあんまりそんなの気にしないでクリアできますが。
そんなこのゲームを立体化したら、迫力とかやばいんじゃね！？ってわけで試してみました。


結論。
やべえ！！！

現在このゲームが手に入らないのと、3Dモニタがあんまり普及してないのでこの感動をなかなか伝えられないのが残念ですが、弾幕がこっちに飛んでくる感覚とかレッドマジックの立体感とか、完全に別世界に化けました。
マジで弾が！ナイフが！こっちに飛んできます！
どのくらい凄いのかというと、去年最初にプレーしたとき、霊夢ではクリアできたのにどうしても魔理沙はクリアできなかったのが、今回一発で残機を残したまま魔理沙ABでクリアできてしまった上に、そのまま隠しキャラクター「冴月麟」で一発クリアまで達成してしまいました！

あ、このキャラが私がグラフィック担当したやつです！可愛いよね！
ていうか冴月麟は今回初めて触りました。描いた本人なのに！

そんなかんじで、封印されしも幻の主人公さえも大復活してしまう裸眼立体視モニタの凄さが少しでも伝わったなら幸いです。
今回は触れていませんが、3DS向けに作ったMPOや3DAVIは勿論、3DSで撮影した写真や動画の表示にも使えるので、工夫すればまだまだ楽しみ方は色々見つかりそうですね。

それでは今回はこの辺でー。