って書くとUMPCの話になっちゃうのですが、中華ゲーム機の話です。
このカテゴリ(ハード)でブログ書くの久々ですね。4年ぶりか…。すっかり同人作品公開サイトですね!いや元々そうですけども。
というわけで本題。
![](http://cynthia.cc/blog/files/9f61ab8da3b4_3951/2016.10.26-04.09.55---Google--1200x681_thumb.png)
こんなものが週末に届きました。
中国のGPDっていうメーカーの出した「GPD WIN」っていう端末なんですけど、つまり中華パッドとか中華ゲーム機ってやつですね。
今年の春ごろに「Indiegogo」っていうサイトに掲載されていて、プロジェクトに出資をしたので完成品を1台頂いた、というような感じです。実質的にはただの購入ですが。
んまあ、出資がとかIndiegogoがとかそういう話はこのブログでしてもあんま意味ないので、細かいスペックの話とかそういうのはよその記事さんに任せつつ、今までそこそこの中華端末、まあまあのパチモノゲーム機、それなりのモバイルデバイスを触ってきた桜木的にこのマシンはどうなのよ、みたいなレビュー、というかただの感想記事を書いていこうかなと思います。
しっかりしたレビューはよそのサイト様でどうぞ!
なんだか懐かしい画像がありますね。
こいつは2008年に発売されたUMPC「WILLCOM D4」です。みんな知ってるね。
8年くらい前に購入してブログでもちょっと触れていたのですが、今回のGPDはこいつの後継がようやく出てきたかも?的な印象「も」あるかなーとかなんとか。キーボードとポインティングデバイスが付いている辺りとか。 あとファンがうるさい。
ちなみに当時の記事では
> ねんがんの「いな☆こい」が動くよ!
> ほかにも東方妖々夢は60fps、地霊殿は40fpsで動作といったところです。
> 靈異伝なら快適だったよ!
とか言っていたのですが、 今回は「いな☆こい」動きませんね!
これは単に「いなこい」がWindows10 64bitに対応してないだけっぽいので仕方ないですけど。いやべつにそこまで「いなこい」がやりたいわけじゃないのでいいんですけどね!
![[2016.10.26 04.46.37]写真 - Google フォト (525x924) [2016.10.26 04.46.37]写真 - Google フォト (525x924)](http://cynthia.cc/blog/files/9f61ab8da3b4_3951/2016.10.26-04.46.37---Google--525x924_thumb.png)
![[2016.10.26 04.48.21]写真 - Google フォト (525x924) [2016.10.26 04.48.21]写真 - Google フォト (525x924)](http://cynthia.cc/blog/files/9f61ab8da3b4_3951/2016.10.26-04.48.21---Google--525x924_thumb.png)
東方地霊殿というか、東方系は調べた範囲(靈異伝~最新、黄昏作品)は快適に動きます。
60fps出るよ!たぶんこのブログ見るような層的には一番重要な情報。
…んまあ、これより古い世代のATOMタブレット(iwork7)でも紺珠伝動いていたので私は動くのわかっていたのですが、D4とか従来のWindowsタブレットと違ってGPD WINにはゲームパッドが付いているので、これ単体でゲームできます。すげえ時代になりましたね。
んでまあ、CPUとかのベンチ的な話は他所でいくらでもあるのでこのブログではこれ以上やんなくてもいいかなって思うので、この話はこのくらいまでで。あんまり魅力的に紹介するとこの記事読んで欲しくなっちゃうひとがいると思いますし。
…欲しくなっちゃってまずいのかっていうと、べつにそういうわけではないんですけど、GPD WINって出資募集していた頃からゲーム系サイトとかで紹介されたりしていたのでそこで話題になって知っていた方も多いとは思うのですが、コレってあくまで「中華タブ」、「中華ゲーム機」、「(キワモノ系の)UMPC」なので、どっちかっつーと「わかってるひと向け」というか…。
「PCゲームが遊べるゲーム機とか最高じゃん!」みたいなノリだけで手を出すとわりと危険かもしれないです。
つまりどういうことかというと、
・変な不具合あります(とくに電源周り)
・スペックをよく見て自分の使いたい用途で使えるかどうか調べとこう
・使えそうだったけど実際試したらダメだったりすることもある
・自力で調べたり同じ機種持っている人の情報を集めよう
・場合によっては「似た機種」の情報も見てみよう(コレ重要)
・中華だぞ気をつけろ(結論)
辺りを理解しておきましょうね、的な。過去にいろいろなデバイスが「なんとなく手を出したよくわかっていなかった層」をガッカリさせてしまっている気がするので、ガッカリするひとは少ない方がいいよねという話です。私は今回満足したけど。あんま責任取りたくないので力一杯オススメしたくはないかなあ、とかそんな話です。はい。
というわけで、実際東方とかのゲームをやるのにおいて操作面とかどうなのよって話ですが、
![[2016.10.26 05.11.27]写真 - Google フォト (1200x682) [2016.10.26 05.11.27]写真 - Google フォト (1200x682)](http://cynthia.cc/blog/files/9f61ab8da3b4_3951/2016.10.26-05.11.27---Google--1200x682_thumb.png)
私、昨年にこんなものも買っていまして、これは同じメーカーのゲーム機「GPD XD」です。
今回のはWindows10が入っていますが、こちらはAndroidが入っています。キーボードとかは付いていないので基本的にゲーム特化ですね。
ザックリ言えば今回のWINはコレにWindows入れてキーボード付けたものなのですが(大きさもだいたい同じ)、これと比較するとWINは「十字キー」が外側にあるんですよね。で、それのせいで左手のポジションが本体左上に寄るので、「Lキー」が押しづらくなっている印象というか使用感です。私は東方とかをやるときに低速をLに割り当てているのですが、これのせいでゲームを遊ぶとかなり無理な持ち方になって疲れる…。
で、これに関しては「L1」ではなくもっと奧にある「L2」に割り当てたら丁度良い位置になったかなと思います。それでもまあ、グリップとか欲しい気がしますが。
あと、十字含めボタン系は全体的に柔らかいです。これはXDもWINも同じ。斜めも入れづらいかな? なので東方をやろうとすると結構動かしづらいかもしれません。この辺は近いうちに改造しようかなと思っているので、もしかしたら記事にするかもしれません。
あ、そうだ。ゲームパッド部分ですが、これ方向キー入力がデフォルトで「左スティック」に割り当てられていて、「十字キー」に変更ができません。なので「Joy to key」などを使って割り当てる必要があります。そこだけ割り当ててしまえば普通に使えます。
ゲームパッド的な話としてはぶっちゃけこんだけです。
あ、マウスモードは結構使いやすいです。神ポインティングデバイスのD4再来とまでは言いませんが、デフォルトでは遅すぎるカーソル移動を速めに変更(コンパネからマウススピードの設定で変更できます)すればそれなりに快適になります。
というわけでキーボードのおはなし。
桜木さん的にはこっちがかなり重要かもしれない。アドエス難民として。
![[2016.10.26 05.29.31]qjzfbiztfxz9pqlv5rwd.png (PNG 画像, 620x185 px) - Mozilla Firefox (620x185) [2016.10.26 05.29.31]qjzfbiztfxz9pqlv5rwd.png (PNG 画像, 620x185 px) - Mozilla Firefox (620x185)](http://cynthia.cc/blog/files/9f61ab8da3b4_3951/2016.10.26-05.29.31qjzfbiztfxz9pqlv5rwd.png-PNG--620x185-px---Mozilla-Firefox-620x185_thumb.png)
キーボードの配列はわりと普通と言われていますが、実際かなり普通です。普通の英字キーボード。必要なキーがすべてちゃんと押せる配列で搭載されていて良い。海外フルキーボードスマホって結構記号周りが省略されまくっていて日本語でのテキスト編集には向いていないことが多かったのでとても嬉しい。
英字配列なので半角全角ボタンがありませんが、ATOKとかGoogle日本語入力をインストールした環境では「Alt+~」で半角全角切り替えができます。
このキーボード、いわゆる「親指ポチポチキーボード」なので、昔のスマートフォンとかでそういったキーボードを使ったことない方にとっては一番使いづらく感じるかもしれないポイントかもなと思います。普通のノートパソコン的なものとは全く違うので、机において両手で打つとかそういう使い方はできないと考えた方が良いです。椅子に座って両手で持って打つようなやつです。
![](http://cynthia.cc/blog/files/9f61ab8da3b4_3951/2016.10.26-05.35.22---Google--1200x682_thumb.png)
で、スマホ的キーボードとして見るとむしろやや大きめな印象を受けます。実際はアルファベット部分の幅はアドエスやL-04Cと同じくらいなのですが、キー自体が多かったり縦が大きかったりするので意外と指の移動範囲は広いなと感じました。本体も横幅ありますしね。
あと全体的にちょっとキーが硬めかなあ、と。TERRAINほどじゃないですけど。まあそれもあって、長文を打つとちょっと疲れました。馴れたらもうちょっと楽になりそうですけど。
その硬さをゲームパッド部分に分けてやってほしい。
そういえば配置は普通と言いましたが、「→」がキーボード右端ではなく隣にメニューボタンがあるので、微妙に誤爆します。といってもこっちはそこまで気にならないのですが、それよりも「A」の横にある悪名高き「Caps」の誤爆率が凄まじいですね。何でこんなに誤爆するんだろうってくらい誤爆するのですが、これはキーの横幅が広いからかもしれません。ぶっちゃけ滅多に使わないキーではあるので単体キーは無効にした方が良さそうですね。
<!>不具合の話<!>
中華タブですからね。「こういうこともあるよね」という精神でいきましょう。
「不具合を楽しめ」とまでは思っていないのですが、「運が悪かったにゃあ。どうにかしなきゃなー」くらいのノリでどうにかしていきましょう。お互いに歩み寄ることが大切だ。
不具合っつっても設計的な部分から個体差だったりする部分もあるので、私の記事だけじゃなくよその方の不具合報告も参考にして欲しいところですが、ここでは私の環境で起きた不具合のみを紹介してゆきます。
①なんか一部ゲームやアプリで文字化けしてる
これは元のOS設定が英語になっていたものを日本語化したのが原因なのではと思いますが、最初一部のゲームとかで文字化けしていました。
が、いつの間にか直りました。
よくわかんないけど直ってのでOKです。
というかWINあんま関係ないかもしれませんが、海外端末ではたまに起きるやつかもしれない。
②電源ケーブルを接続したまま再起動するとOSが立ち上がらない
たまに同じ報告を見かけるので結構発生しているみたいです。
充電状態のまま起動すると、でっかいバッテリーの画像が表示されて電源が落ちます。WindowsUpdateとかをしながら放置みたいなことをするときに電源を繋いでいると再起動のところでコケてしまうので微妙に厄介。電源投入後にケーブルを繋げば問題ない模様。
③スリープ中に勝手に電源が落ちる
原因は謎ですが、本体の蓋を綴じでスリープ状態のまましばらくして開いてみると電源が落ちていたり、再起動されたりしていることがあります。
起きるときと起きないときがあるのでやや厄介。電源が落ちていても普通に起動はできます。
④スリープしてたと思ったら勝手に立ち上がってホッカホカ
そんなところはD4をリスペクトしなくていいです。
上のとは別に、勝手に電源が入るときもあります。ぶっちゃけWindowsマシン(とくに中華タブ?)ではわりとよくある。
ボタンが誤爆しているのか、アプリの通知が原因なのかWindowsUpdateかなんかが関係しているのか謎。③の「再起動されている」の状態はこっちに近いかも。ログイン画面でホッカホカになっています。
⑤充電器が鳴く
「ジー」ってやつです。私は枕元で端末を充電するひとなので、わりと気になる。
ていうかこれ不具合じゃないですね。まあいっか。
付属の充電器は「5V/2.5A」なので、よくある「5V/2A」とかの充電器だと微妙に時間がかかるのかな? あと負荷凄そう。1Aのやつは怖くて試す気にもならない。
PCのUSBに接続してみたところ何も起きませんでした。充電もされないみたい。
モバイルバッテリーは2Aのやつなら使えるのかな?
WINのバッテリー自体はかなり持つ方な印象なので結構どうにかなりそうですが。
…とまあ、私の環境ではいまのところこのくらいしか気付いた点はないですね。キーボードのキー入れ替わりとかもなかったです。
あと本体は思っていたほど熱くならないですね。ファンもD4くらいうるさいのかと思っていたら意外とそんなことはなくて、電車とかで使っているときは聞こえないと思います。
ファンのスイッチは2段階なので1速にしておいても負荷をそれほどかけなければ問題ないかと。完全停止はあんま試していません。D4はファンレス化して使っていましたが、めちゃくちゃ熱くなりましたね…。
とりあえずは、私のレビューはこんな感じです。
これ以外のもっと細かい話はツイッターで書いていたりもするので、ツイート検索をすれば良い感じに他の方のレビューも一緒に出てきて良いんじゃないですかね。
私はもともとUMPCやキーボード付きスマホを使っていたので、ここ数年新しい機種が出ずに難民と化していたこともあって今回のGPD WINも初期段階から出資していたのでこの製品にはとても満足しています。これからもっと使い倒してゆきたいですね。
|16/10/26|